監修者からメッセージ
「お母さんのお腹は聖なるゆりかご・そこは静寂なる神秘の世界」その中であなたとパートナーの未来への希望である赤ちゃんは、命を得て誕生を待ちます。
しかしその誕生への道のりは、必ずしもみな均一のものではありません。お母さんにも赤ちゃん(胎児)にもそれぞれ個人差があるのです。
私の祖父は、日本で産婦人科という学問ができたときの第一期生でした。その祖父が、私が産婦人科医局に入局した日に言った「お産は自然のいとなみである。だから、病気よりもこわいこともあるのだよ。」という言葉が思い出されます。
近年、その言葉の後半部分が意図的に消されてしまい、前半のみが商業的に利用されて広まっています。
「お産は自然現象だ」――いかにも耳に心地よい響きですが、本当にこの言葉で、何も考えずに、自分とお腹の赤ちゃんの未来を納得させて良いのでしょうか?
「お産は自然現象だ。だから、予測不能な事態が突発的に起こりえるから怖いのだ」――と読み直して、あなたとお腹の中の赤ちゃんを守ることを考えてください。
私どもは、皆様に本当に「かわいい妊婦」「ステキな妊婦」「賢いお母さん」になっていただきたいと願っております。
一度、あなたの素晴らしい赤ちゃんの誕生のために、妊娠・出産について一緒に考えてみましょう。